Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世紀の朝  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
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 一九七〇年――
 この拡がりゆく 第一歩の春
 世紀はよわい七十をかぞえた
 開けくる 激動の大舞台
 この世紀のあした
 われらは 奥深く
 清新の大気を 呼吸しながら
 跳躍して進む
  
 私たちは 永遠の青年
 世紀は はや老年
 友よ!
 わがえにし深き友よ
 無策と 倦怠と この世紀に
 生命力と 慈愛の源泉を
 いまこそ 奔流として注ごう
  
 断絶は 断絶をよび
 暴力は 帰趨を知らず
 核は 大きな目をあけて
 眠ったふりをしている
 ああ 呪われた この世紀
 苦渋に充ちた この世紀
 憎悪に狂う この世紀
 しかし 私たちは
 この世紀を愛さねばならぬ
  
 月から 地球を見るように
 妙法の眼を ひとたび開けば
 静かなる 宇宙にうかぶ
 緑したたる この球体――
 妙法の眼 ふたたび開けば
 万象すべて 網膜に焼きついて離れぬ
 蟻が 地面を見るように
 妙法の眼 みたび開けば
 暗黒の 世紀に沈む
 煉獄の阿鼻叫喚
 妙法の眼 よたび開けば
 彼方に 巨大な苦悩の車輪が廻る
2  私は断じて たじろぐまい
 堅忍不抜の 剛勇をもって
 煉獄の 黒い雨のなかに跳び入ろう
 陸続とつづけ! 使命の徒よ
 混沌と 破壊の 真っ只中に
 創造の躍動を 切りひらきゆくのだ
  
 この道――
 わがこの道は 新しい世紀に通ずる
 死闘は覚倍
 苦闘の十年
 ああ 緑ふかき富士の裾野に
 槌音たかい あの宝塔を
 光輝く勝利で 荘厳しよう
  
 ああ 一九七〇年代よ
 いずこへ征かんとするか――
 人類の命運 双肩に担って
 友よ!
 おお わが久遠の友よ
 梅いない人生のために
 誇り高き七〇年代の 歴史を刻むために
 勇躍して前進するのだ
  
 友よ!
 わが元初の友よ
 われらの連帯の波動で
 汚辱の激流に立ち向かおう
 勇気凛々と すべてをつつみ
 障魔の岩を 砕きつつ進もう
 新民衆の 凱歌と 栄光の旗を
 勝ちとるために
   (1970.1)

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