Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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求道  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
1   
 現実は
   いかに修羅場でも
  信心根本の挑戦あるところに
   如蓮華在水の名花が
    咲き薫ることを
     忘れまい
  
 真の信仰のなかには
  英知 幸福 自由という
   一切が入っており
    自ら構築されていくのだ
  
 利那の衝動に溺れない
  信仰の極点には
   理性と情熱の眼目が
    決定しているからだ
  
 燦々たる太陽は
   凝視できないが
  万物の生々の源泉となっている
   一念の妙法という法則も
     凝視できないが
   自己の小宇宙と大宇宙への
    遍満たる作用を
      体得する故に
    私は
      青年求道者になったのだ
  
 複雑であれ 単純であれ
  一つの理念を持つものは
   強力にして的確な
    指針が生まれる
  
 今日も 太陽の仏法と共に
 今日も 午前八時の太陽を
   胸中深く輝かして
    軌道をまっしぐらに
     前進してくれ給え
2   
 今日も疲れた
  明日も苦渋に満ちた
   連続であるかもしれない
  だが 妙法という大宇宙の外に
    逃げられないことを知った私は
   宿命打破という挑戦に
    無限の歓喜を沸かす
     信仰とかわったのだ
  
 昼間でも
   扉を閉じれば暗なる
  同じく私は
   私の内面の世界を
    常に光線が射し込むことを
      求願するが故に
     信仰の太陽を持っているのだ
  
 弱い人間は
   惰性はあたりまえであるーーと
     思うが故に
  私は
   因果の二法という信仰に
    自己の挑戦をしてゆくのだ
  
 福運の大切な人生のために
  信仰だけは悔いなく
   ねがいゆく姿勢を
  
 迷うのもよい
   考えるのもよい
  しかし僕の
    一念のエネルギーだけは
   求道者らしい
    溌剌した
     鼓動があることを
      知ってくれ
  
 厖大なる統計の社会にあっても
  一念三千の哲理を
    知覚し、なければ
   真の進歩的平和運動とは
     いわれない
    ゆえに私は
      生命革命に挺身するのだ
3   
 変化もよい
   純粋もよい
  人間の心中の奥にある
   根本法を知った私は
    いっさいの価値の発端として
     執拗に羽搏いていく
  
 荒れ狂う社会の
   前途にあって
  われらは生命的発展の
    源泉の法を持つ
  
 今世と
  そして永遠のために
   断じて宿命打開の
    雄々しき信仰者であれ
  
 幸せの花は
  仏の種を信心で
   大切に育てることにある
  
 僕は日々
  内なる革命をしているが故に
   胸中の肉固に
     善と美を
    常に開花させている
  
 悪世のなかに
  共に雄大なる 光彩輝く
    蓮華の花を咲かせるべく
   今日も
    充分なる題目と
     御書の栄養を摂るのだ
4   
 いかなる宇宙の本源を
  弾劾しても
   やがてその人が
    糾弾されゆく
     因果の法則を
    私は知っているので
     今日も奔り
      転々と戦う
  
 宇宙の本源法と
  わが生命の根本法とが
    結びついているが故に
   わが生命の要塞は
     生涯にわたって崩れない
  
 小賢しい方法を
   僕は 欲しない
  全体的に把握する
   仏法の眼を
    持っているからだ
  
 幾月 幾夜
  疑問の動揺を繰り返しても
    始まらない
  事物を健全に判断するために
   まず私は
    偉大なるものに追従して
     その上で
      すべてを弁明したい
  
 君の不退の求道と
  厳然たる和合僧の要として
   御書のままの生涯であることを祈る
  
 近視がいる
   遠視がいる
  だが私は
   自己の一念の
    近視 遠視をぬぐいさるべく
     正眼の鏡に照らし
    常に中道の想念を持って
      邁進したい
5   
 最早 体制的自由のみでは
   限界と絶望を知ったが故に
  私は 内的自由の
   深遠なる湧現を求めて
    哲理の道に走ったのだ
  
 君よ 大胆に
  妙法という哲理が
   真実であるか否かを
    証明するために
   一生を送りきってくれ給え

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