Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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人間  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
1   
 僕の生命の辞書にあるのは
  ただただ 日々月々の
   着実なる前進と進歩あるのみ
  君の願いも
    僕の願いも
   可愛い人間の歌声を
    あの地でも
     この地でも聞けるような
    新しき 生死を超えた
     人間共和の花園を作りたいからだ
  
 君よ
  人間と人間の打ち合いのなかに
   自らの人格の昇華と
    生涯勉学の問答があることを
     忘れるな
  
 根底に何があるかによって
  人間の高低が
    帰結されるが故に
   君の信仰と特質の姿勢を祈りつつ
  
 忍耐と柔軟の持続が
   真の信仰というなれば
  君よ
   十年二十年先の人間建設に
    今日も励み給え
  
 虚実混同の偽造的人間と
   歴史のなかにあって
  私は
   つくろわずはたらかさず
    ありのままの当体であれーーと説く
   本有無作という仏法の法理を
     第一義のものにしたい
  
 人間の最後の勝利のために
  強信にして
    純心なる信仰を祈る
2   
 時流は 人間原点を指向してきた
  その究極の原点ともいうものが
   一心三観の法であるととを
      知った私は
    跳躍して叫ばずにはいられない
  
 自らに負けない人間のみが
   価値ある人生の
     創造の歴史を刻む
  
 幻の有名道を
   僕は歩みたくない
  庶民道という
    人間満足の道を歩みたい
  
 僕は 真剣に生きる
  男となって
   前途の自分の作業を尊敬したい
  
 僕の一生は
   人真似ではなく
  自分らしく堂々と
   妙法という大法則を「吸い」
    そして「吐き」ながら
     この世を送りゆくのだ
  
 人間種族のなかにあって
  私は 少なくとも
   秩序と進歩とをもちながら
    根強い個人の
     創意を計る日々でありたい
3   
 人間とは意味意義に
   生きる存在であるならば
  君よ
    真に生きがいある日々を
  
 私は決めた
  今日よりは
   虚栄の門を出で
   師子の門人間の門に入ったのだ
  
 僕は 大学を出なかった
  しかし もっとも大切な
   人間大学の教授と 誇り高い
  
 自分の道を 自分が最高として
   自分が歩み戦う人は幸せなり
  
 君よ 勝ち負けを超越して
  常に朗らかにして確信が満ち光る
   人間であってもらいたい
  
 筋道を通す
   強い人聞になってもらいたいし
  それよりも
    母の顔を浮かべ涙する
     優しい人であってくれ給え
4   妙法の当体とは
  健康にして無限なる
   躍動の美に包まれゆくものなり
  
 売名のために夜襲をかける
   有名人がいることを知ったが
  私は そんな卑怯者には
    絶対になりたくない
  
 僕は 人を怒るよりも
  人を讃えながら
   脇道にそれない
  人間王者の正道を
   歩むことを誇りとして
    生涯を送りたい

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