Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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実践  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
1   
 若い故に まず僕は
  口先のみでペラペラいわないで
   黙って実行してみる
  その実践の真の鏡に
   思想がどう映るかを
    見究めることが
     最も重要であるととを
      知りぬいたのだ
  
 素敵な垣根の
  内側に入りなさいと
   疑い深い人たちに
    優しく呼びかける
     余裕ある人生を
      私は 今日もづつける
  
 私は 生命の内奥の
   開拓者になる
  色や形のみでは
   所詮 美は浅いからだ
  
 彼は 躍起になって戦っている
 僕は 本当に美しいと思う
 僕も平和運動に
  人間主義を標榜して
   誰に遠慮もなく
    朗らかに戦い進む
  
 僕は ただ夢見る
   鑑賞者にはなりたくない
  星座を仰ぎ
   砂丘の上を往く
    騎馬の人となりたい
  
 夢は どこまでも夢である
  故に 私は眺めるだけでなく
   厳しい批判の中にあって
    実践という
   悔いのない一点を持続する
2   
 私が 最高の尊敬の念を感ずるのは
  人間 最後までの
   旗を振りつづける人だ
  
 僕は 経験を尊ぶ
    経験を軽蔑しない
  故に 頭脳と実践の両道を歩む
  
 荒々しい衝動的な行動より
  静かな水の
   たゆまざる流れの中に
    一切の決意も
     実証もあるという姿勢で
    私は 今日も歩みたい
  
 過去の因は
    現在の果
   未来の果は
     現在の因
  なれば 今日一日を
    厳格に私は進む
  
 私は 庶民のために
   真剣に戦ってきた
  しかし 傍観者は
    さまざまに批判する
   それでいい
     戦わぬ者の批判を風に変えて
    さらに高く
     遠く飛んでみせるから
      今日も愉しい
  
 暗い夜道を 山道を
   久遠の光を掲げて
  今日も僕は
   庶民のために
    晴れがましく進む
3   
 人生の勝利者たらんとして
  私は いつも寸暇を利用して
   堅忍と 価値の日々を
     送りゆくのだ
  
 小さくとも やがて私は
  人生の個展を開くから
   見てくれ給え と言いながら
  今日も あらゆるものを
   修行の教師として
    社会のあちこちを
     廻り歩くのだ
  
 無駄な人間に
   私は なりたくない
  社会に価値を生みゆく
   現実の作業に
    爽快感と意義ある
     人間の存在を知ったのだ
  
 あの激怒の民衆の叫びが聞とえぬかと
  僕は 昂然と権力者に
   戦いの駒を進めざるを得ない
  
 微笑しながら
  なにも悔いが
   なかったといえるような
    臨終の人となりたいために
  私は 日々臨終という
   背水の気持で
    真昼の太陽をうけながら
     働くのだ
  
 人は くさみのある
  毒舌をはくことは
   たやすいであろうが
  私は 癇癪などおこさず
   美しい内容を発見しながら
    ひたすら人間学の
     修得にはげむ
4   
 私の思考と行動の姿勢は
  いかなる困難な問題があったとしても
   それを 鋭く解決しそれを
    人びとをして安心させていくことだ
  
 私は 結論を急がない
  あまたの学説が
   色褪せた今日
    屋台店で 庶民と共に語る中にのみ
     現実の願望の所在を
      知ることができるからだ
  
 私は 持続する
  万波の波が
   岩を砕く如く
  いつか必ず
   既成の邪悪を崩すまで
    生涯にわたって
     動き 静止しない
  
 私は 怒る
  誠意をもって自らの非を
   詫びている君に
  さらに 軽蔑し自己の売名をはかる
   人間に対しては
    生涯怒りつづける
  
 今の僕の求心力が
  やがて 社会の求心力と
   融合一致することを願いつつ
  僕は 社会と断絶なき
   勉学に励みゆくのだ
  
 私は 生きぬくのだ
  生きることを
   優先して生きるのだ
  そのことを可能にしてくれる
    哲学の実践があったので
   それを生きがいに
     凱歌をあげて生きるのだ
5   
 大いなる人生を
  生きるためには
   血涙が出る時もあろう
  しかし 自らを憐憫することなく
   極限の勇気をもって
    すべてに攻撃を開始することだ
  
 独りただ悲嘆 深刻の日々を
   送ってもはじまらない
  君よ
   すべて歯牙にかけず
    青年勇将となって
     活動の第一歩を印すことだ
  
 私は 固執しない
   あらゆる境界線を突破しながら
  勝利の一層完全なるを
   期するために
    理論の武装をして進みゆく
  
 世の識者は
  病める庶民の胸中を
   軽侮しながら
    論じているということを
  私は 憂えたが故に
   ある意味の犠牲となって
    民衆の中に没入したのだ
  
 評論とは
   畢竟それだけだ
  私は 情熱に富んで
  高尚なる目的に
   汗を流して
    みずから喜ぶ
  
 私は 日和見の評論を
   決してしたくない
  人間共通の悩みを共にしながら
   勇気ある提言を
    貫き通したいのだ
6   
 彼らは 錯乱の諸弁
 我らは 道理の雄弁
  
 会議で日々を送る政治家よりも
  私は 歴史的行動を
   着実に後世に残すことを
    楽しみとして正確に進む
  
 君の簡潔にして
   確信ある言葉に
  僕の心は いいようのない
   感動に魅了されるのだ
  
 あの人は
  幾百千の美麗の文を書いているが
   日和見であるから 尊敬できない
  私は 一つの名文もないが
   正義の活動の中に
    生命を刻む
     名文を残してゆくのだ
  
 君よ 疲労があっては
  素晴らしい振舞いが
   できなくなるから
    今日は熟睡して
   明日はあらゆるものに
    影響を与えていく
     決断の一日であってくれ給え
  
 僕の内在る生命の世界を
   どこまで引き出すかを
  僕の一生の価値ある
   振舞いとしたいのだ
7   
 厳しい稽古
   激しい鍛錬
     苦しい修行
   ここから あらゆる達人が生まれた
  人生の達人もまた
   己の切実の弓を張った
    人間修行にあることを知ってくれ
  
 空転とは 目的を忘れた時に起こる
 空転とは 戦場を離れた所に起こる
 空転とは 初志を失った人に起こる
  されば君よ!
   空転とは 人間の傲慢のなせる
    必然の警鐘と考え給え
  
 彼は狭小な悪口
 われは壮大な実践
  
 君を見ていると痛ましき
   難破への予感がしてならない
  故に僕は眼に一棋を浮かべながら
   斗振タクトを振りつづけるのだ
  
 誰人にも
  確かにその力がある
   故に 絶望する必要がない
  自己の内部の力を
   凝視しながら 僕は挑戦する
  
 人間から遊離した雄弁 名誉
   それがなんだ
  我は人間党の党首で戦う
8   
 我々には
  権力者のような
   野心など絶対にない
  我々の未来のために
   我々の自由の世界を
    築きたいのだ
   今日も汗を流しながら走り
     開拓をしているだけなのだ
  
 わが境遇を
   私は 漸次拡大してゆく
  それは 庶民のための
   平和と幸せの源泉となるととを
    知覚しているからだ
  
 幸福とはーー拱手きょうしゅ傍観の彼方から
   訪れるものでは決してない
  故に 私は眼前の不幸の本因に
    仮借なき徹底抗戦をするのだ
  
 私は 死者の歴史をつくらない
  生きた歴史の語り手になる

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