Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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苦境  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
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 苦しい思いがあっても
   涙を流しながら
  僕は 必ず人間勝利のうた
    歌ってみせるから
   親友よ!
     君も自分の悲しみに負けず
    君の生活の課題を
     立派に乗り越えてくれ給え
  
 人間の心中の苦しみとは
  一つ一つの川を 毎日とびとえて
   いくようなものかも知れない
  そのために体力も必要とし
   跳躍のための
    あらゆる訓練が必要なのであろう
  
 淋しくとも くやしくとも
   逆に 私は不幸にならないために
  知恵に覚醒めた
   深く朗らかな運命を開きたい
  
 ひとたびの病に倒れたとて
   決して屈してはならない
  多くの人が立ちあがり
   一生満足を送っていることを考えれば
  君の生きゆく資格は
   絶対と知ってもらいたい
  
 悲観という二字は
   私にはいらない
  未来の社会が
    いかに暗潅たるものになろうとも
   私は 不変にして
    光沢のある軌道を
     朗らかに
      進むことができるからだ
  
 心の嵐に
   僕は嘆息しない
  僕には崇高なる理念がある
2   
 苦痛に耐えて進むところに
   後悔がないことを知った僕は
  今日も
   全精神を奮い起こして
    艱難に挑んでみせる
  
 わが人生の使命
   目的のために
    全生命を惜しまぬというなら
  いささかたりとも
    人に愚痴としてもらす時
   その偉大な労苦は
    最早 虚栄の一言に
     変わるであろう
  
 そのまま起きれば
    また進める
  思案にくれず
   僕はきいきと
    呼吸して前に進む
  
 明日は必ず
   今日となる
  君たちよ!
    明日の姿を見てくれと
   僕は 今日も
     人間革命してゆく
  
 口笛を吹きながら
   平凡な人間として
  僕は
    どこまでも堪忍する
   時がやがて
    勝利を完結してくれることを
     確信するからだ
  
 冷酷無残な
  仕打ちにあったとしても
   何ものをも憎まず
    超然たる人生の姿勢で
   私は
    一生を送りたい
3   
 春になれば
   花が咲く
  その根深ければ
   必ず人生の幸せが
    開くことを信じて
   私は 太陽を受ける
  
 正直に言うと
  君の清貧の生活の中に
   自身の宮殿の住まいを
    築いていることを忘れないで
   今日も励んでくれ給え
  
 いままでの地盤に
   僕はとらわれない
  新生の根性で戦えば
   いつか壮大な地盤が
    構築できるからだ
  
 最悪の危惧があっても
  私は
   逃避しない
  大勢の人びとのために
   運命を達観して
    野獣の如く
     原野に
      挑むであろう
  
 今日の望みは
   容易に達せられないとしても
  明日の世界に新月が冴え
   富士の山が
    僕には黄金に輝いている
  
 たとえ理解を絶した
   環境の中にあっても
  私は 春の花の微風そよかぜを忘れずに
   時の到来を信じて
    今日も働くのだ
4   
 彼は 今日のために
   未来を忘れている
  僕は 未来のために
   今日を修行するのだ
  
 不運なのか
  今日も淋しい
   一日のようにみえるが
  僕は 最後の勝利を信じているから
   決して悔いがない
  あの悲憤
   あの苦悩があったら
    今日の大いなる感激の凱歌を
     勝ち取ったことを
    君よ 共に感謝するのだ
  
 スランプがあっても
   その病気を
  僕は 忍耐と進歩という薬で
   癒してみせる
  
 侮辱する人がある
  しかし それは
   彼自身がとどめを刺して
    自らを苦しめていることを
     知ってもらいたいと
    私は 今日も悠々と
     頑健に進むであろう

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