Nichiren・Ikeda
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昭和三十五年(五月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
前後
1 五月三日(火) 晴
創価学会第三代会長に就任。
日大講堂にて十二時──推戴の総会開始。
昨夜来の疲れ、少々あり。
恩師の喜び、目に浮かぶ。粛然たり。
生死を超え、今世の一生の法戦始む。
わが友、わが学会員、心から喜んでくれる。
将らしく、人間らしく、青年らしく、断じて広布の指揮を。
2 五月四日(水) 曇
疲れる。
第一段階の闘争の目標──。
恩師の七回忌までの四年間の構想を練る。
ただ一筋に、昭和三十九年を。
諸天の加護を、深く知覚す。われ、地涌の菩薩なり。
大幹部会──皆、嬉しそう。
新たに学会は回転し始めた。うなりをもって。躍動の生命体。
薫風。蒲田駅より、ひとり静かに。
『日蓮宗門集』──大半を読了。
3 五月五日(木) 雨後曇
学会本部、休み。
動中静──。
S夫妻とわが一族で‥‥Tに行き、帰り、横浜にて会食。疲労深し。
全学会員を、全民衆を愛しきれる、力と健康を持ちたい。
久方ぶりに和服、一日中‥‥。
4 五月六日(金) 曇夜雨
明日より、地方指導の第一歩を。
まず、苦楽を共にした関西に決定。
同志の嬉しそうな顔が目に見える。
少々、御書を開く。指導のため。
一人ひとりに、親しく接しよう。一人ひとりと語り、論じ、そして、生涯、苦楽を共にしてもらおう。これが私の信条だ。
私は進む。私は戦う。私は苦しむ。
如来の使い、大衆の味方の誉れ高き、無冠の勇者として。
5 五月十三日(金) 快晴
総本山富士大石寺において、日達上人猊下ご招待による園遊会。
午後一時より。
青天のもと、全大幹部と共に、境内の屋台造りの店で、いろいろなご馳走を戴く。
猊下の申さる──今回を第一回として、毎年春に必ずご招待してくださる、と。
いよいよ総本山に忠誠を誓う決意、大。
″大客殿建立地″の標識を、猊下と共に建てる。
新たなる大宗門の繋明、学会の躍進の秋、遂に来る思い、大。