Nichiren・Ikeda
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昭和三十四年(十一月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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4 十一月三十日(月) 快晴
一日中、心身共に疲れる。
B前支部長の支部葬を、常泉寺にて催す。午後四時より。
幹部の出席、まことに少なし。多忙のためか。淋しい思いをする。老兵の最期に涙する。心より、追善の供養を。
限りなく戸田先生を思い出す。先生を利用して、保身と名誉と人気のみに、おこがましくあぐらをかく幹部あり、と。彼らの慢心の姿に、われ、学会の将来を深く憂う。
帰り、理髪店による。いずこの社会にもあるのであろう、ずる賢い、老いた先輩たちの話に、心乱るる思いなり。
ともあれ、師恩を忘るる卑劣な徒だけにはなることなかれ。師の指向する遺言に少しも動かず──自身の利己満足に終始して、これが真実の師弟といえるか。