Nichiren・Ikeda
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昭和三十四年(九月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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1 九月一日(火) 曇
関東大震災の記念日。三十六年前とのとと。
惨、第二次世界大戦の悲惨の前相の惨か。
天災の惨、人災の戦争もまた惨。天災は妙法により、人災は人間革命による以外、解決の道なし。
勇気、理知、いずれが大事か。いずれも大切。
善、悪、その基準の重要さ。
2 九月二日(水) 曇
本年最高の暑さ。
三十六度四分とのこと。
夕刻、久しぶりに理事会。全く惰性。暑さのせいか──自覚、責務なき故か。一日ごとに、老若の差が開かれていく──。先輩よ、牧口先生のこと、戸田先生のことを、もう忘れたのか、と激怒したかった。
自己保身、それよりも、王仏冥合、広宣流布の建設と、恩師の勝利の実証を第一義として、総て考えゆくべきだ。
3 九月八日(火) 曇後晴
人の悪口、批判‥‥。
する場合もある、される場合もある。
互いに人格を尊重していくべきだ。常に自己を磨くことだ。自己を磨くことを忘れての悪口、批判は、互いに愚かである。
長い一生。信仰。そして人間建設。
金言恐れて、人語恐るべからず。
4 九月十日(木) 曇後晴
ご遺族と共に長々と語る。喜んでくださる。嬉しい。
最近、夢をみること多し。
O氏らに厳重に注意。学会を利用し、かつ先生に師敵対して、今許され、再び清純な学会を濁さんとする行動に注意。
賢明な幹部よ、戸田先生の弟子たる信心一筋の幹部よ、学会を護れ。学会を蝕む連中とは、断じて戦え。
恩師は、折伏の師匠であられる。されば、その弟子は限りなく、折伏行進を続行しゆくことだ。誰人が批判し、難を加えても、一歩もひるむな。
学会は、指導主義である。ゆえに、大御本尊様受持の人びとが、大功徳をいただけるよう、慈悲あふるる指導が根本であらねばならない。