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日蓮大聖人・池田大作

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昭和三十一年(八月)  

「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)

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1  八月二十八日(火) 雨
 体力は、人生行動、人生活動の本源である。体力のある人は幸せである。体力なき人は、不幸であるか。
 午後、先生より、経済の講義。
 夕刻、先生を案内して、T氏の常住御本尊入仏式に出席。先生、お疲れの様子。
 新聞の読み方、人物の見方等の指導あり。偉大なる師匠の言を、皆、真摯に聞き留めねばならぬ。
 ふざけ半分、その場限りに、軽率に相槌を打っている幹部を、情けなく思う。
2  八月二十九日(水) 雨
 小雨‥‥秋立つ。
 猛暑の夏も、矢の如く過ぎぬ。ああ、青春期を大切にせねば。
 先生と一日中お会いできず。料しい。
 支部幹事の問題起こる。H理事、T支部長と厳重なる注意をなす。学会の乱れは、幹部の、酒、女、金より起こるか。恐ろし、恐ろし。
 文化部員の横暴を心配す。自分の力で議員になったに非ず。社会、そして、会員から信頼され、尊敬される議員になれ。民衆のための議員ではないか。
 先生の生命のみが、私の希望であり、生き甲斐であり、一切の人生である。
 Z理事、私宅に来る。弱き人よ。自分には、広布の情熱がある人しか、用はないようだ。
3  八月三十日(木) 雨
 今日も小雨。
 身体の調子悪し。定根なきか。四大順ならざるか。
 六時、先生を中心に全体会議。
 曰く、″自己の生活に帰れ。一兵卒になって働け。陣笠の兵、進まずして、何の将か″。
 幹部の権威主義を叱咤せしものなり。
 われ、永遠に、此の師と共に、生死、生死と。
 帰り、友らと共に「日本かく戦えり」の記録映画を観賞。──新宿。
 戦争は悲劇である。戦争は絶対に避けねばならぬ、断じて。思うこと多し。

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