Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十九年(九月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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8  十月九日(土)〜十一日(月)
 八日午後九時五十分発、夜行列車に乗車―――上野駅。仙台の指導である。車中にて良く眠る。
 第六回仙台支部総会は立派であった。S支部長の、調子に乗る姿が、将来、多少心配である。
 五千名の結集とのこと。スポーツセンターを埋め尽くした感じ。
 出席メンバー、先生、理事長、F支部長、I女史、Mさん、A君と、私であった。
 第二次会―――「日本男子の歌」の指揮を、先生より指名さる。二度繰り返させられ、疲れ切る。
 先生は、大作も弱いのに、これだけ精力を使い切っては、長生きは出来ないなあと、悲しげに側近に語っておられた由。題目をあげ、宿命打開あるのみ。
 九日―――午前中、部隊幹部面接。午後、支部総会。
 十日―――秋空の下、青葉城祉にて、十三部隊の運動会。
 午後、先生の法華経講義。
 深淵なる仏法の真髄を、千名の学会員は如何に聴聞せしや。
 終了後、仙台銀座を一人歩み、旅館に帰る。街に品物が少ないのに驚く。
 十一時二十八分、準急にて帰京。先生の切符の寝台車に、かわりに休むように申されるので、一人休ませて戴く。
 上野の朝は、小雨がしとしとと降っていた。目黒に先生をお送りする。自分は、その足にて出勤する。早すぎて困った。
 この三日間の闘争も、歴史に残る闘争であった。

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