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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十四年(九月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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2  九月四日(日) 曇
 今日の問題は、何か。今日の一日の使命を果たすことだ。今日の使命とは、何ぞ。自己の境遇にて戦うことなり。その戦いとは、如何。自己を発揮し、全力を尽くして進むことだ。
 明日の問題は、何か。明日とは、瞬間瞬間の連続であり、今日の延長か。いかに、今日が苦しくとも、明日を夢みるとき、希望は湧く。
 今日の日に、最上を尽くすとき、未来は、必ず光明に輝く。歓喜の仰向山は燃えたってくる。その刹那刹那の実感が、永遠に連続し、人間革命をなしてゆく以外にない。
 人生の最大の問題は何か。それは、死の事なり。死とは何か。人類の歴史、五千年。幾多の聖賢、世に出ず。然るに、真底より死を解決した人は、ありや。その死を、実証しきった衆生は、何処に。
 この死を、解決出来得る、唯一つの道こそ妙法なのだ。この問題を、解明し、解決し、実証せねばならない。
 この法なくんば、二十億の人類は、不幸の淵に、遊戯しているに等しい。
 人類を救出する原理は、妙法しかない。この根本の重要さを、切実に痛感する。
 弱き自己よ。進め。勇猛精進ではないか。此の一年、大聖人の弟子として、有意義に、奮い起て。

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