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日蓮大聖人・池田大作

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我浄土不毀。而衆見焼尽。‥‥  

講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)

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5  「三妙合論」を現実社会で実践
 さて、ここで寿量品の「三妙合論」について述べておきましょう。前段からこの段にかけて学んだ「衆生見劫尽」以下の経文には、裟婆世界が本来、″不滅の浄土″であることが説かれています。これは、これまでにも長行の「我常在此。裟婆世界。説法教化」をはじめとする経文に示されていた。「本国土妙」のありさまです。
 また、すでに学んだように、「我実成仏己来。無量無辺。百千万憶。那由他劫」や「我成仏已来。甚大久遠」等の文には仏の常住不滅が説かれています。これが「本果妙」です。そして「我本行菩薩道。所成寿命。今猶未尽。復倍上数」の文には、″九界の生命の常住″が説かれています。これが「本因妙」です。
 この三つの″妙″が、寿量品で合わせて論じられていることを「三妙合論」といいます。仏と九界の衆生と国土の常住不滅を示す三妙合論によって、本門文上の一念三千が顕されます。十界の差別を越え、依報(国土)と正報(衆生)の違いを越えて、すべてが永遠にして常住なのです。三千諸法をすべて具する永遠の大生命が示されているのです。
 この永遠の大生命を南無妙法蓮華経として顕し、末法の凡夫の生命に具現する道を開いたのが大聖人の事の一念三千です。ゆえに大聖人の仏法を真剣に実践する皆さまこそ、この三妙合論を現実社会で実践しておられる尊い仏の使いなのです。

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