Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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講義にあたって  

講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)

前後
15  聖職者の独占を破り民衆自らが読誦、行動
 法華経は「諸経の王」であり、「民衆に呼びかける経典」です。「今に生きる経典」であり、仏の慈愛と平等観が込められた経典です。人間を強く、賢くする、蘇生の息吹あふれる「ルネサンスの経典」です。その眼目が、方便品と寿量品です。大聖人が示された読経・唱題ほど、万人が参加できる修行はありません。民衆に最大に開かれた仏道修行なのです。
 大聖人の御在世当時は、出家も在家も読経・唱題に励んでいた。ところが、現代社会では、いつしか経文といえば、民衆に疎遠なものになってしまった。葬式の時、などに僧侶に読んでもらうだけ、というのが当たり前になり、だれもが疑わなくなった。それが、宗教的な権威に隷従する精神的土壌をつくり、聖職者を傲慢にし堕落させる元凶にもなってきた。
 しかし「今日では、SGI(創価学会インタナショナル)の発展によって、日本だけではなく世界各国の民衆が喜々として妙法を唱え、方便品・寿量品を読誦するようになった。
 これは仏教史上、かつてない壮挙です。二十世紀の偉大なる宗教革命です。
 大聖人の民衆仏法が、「平和」と「幸福」の対加を全世界に広げている。幾百万の人々が、妙法の功力を実感し、すばらしい人間革命のドラマを演じている。何よりそのが″事実″が、法華経の精神を現代に受け継ぐ創価学会の正しさを、雄弁に証明しているのです。
 私は、そうした同志の姿を思い描きながら、この講義を進めていくつもりです。晴れわたる大空を広々と仰ぎ見ながら、また、花々の咲き香る野辺の小道をゆったりと散策しながら、皆さんと語り合うような気持ちで行ってまいりたい。

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