Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第七章 一生成仏の信心 師弟不二の大道を確かに歩め!

講義「開目抄」「一生成仏抄」(池田大作全集第34巻)

前後
8  師弟ともに唱える獅子吼の題目
 「戦う心」がなければ成仏できない。「戦う心」によって、成仏の因果がわが生命を貫く黄金の柱として打ち立てられるのです。
 「本因の姿勢」「不退転の覚悟」「師子王の心」「負けじ魂」「日々、つよる信心」――さまざまに言い換えることができますが、要するに、南無妙法蓮華経の題目とは、「無限の前進」の源泉の法にほかならないということです。
 どんな苦難も宿命も、師子王の題目の前に立ちはだかることはできません。
 逆境を前進のバネに、宿命をも使命に、悲哀をも創造の源泉に変える力が、南無妙法蓮華経に具わっているからです。日蓮大聖人の御生命が南無妙法蓮華経に躍動しているのです。
 また、広宣流布に戦う同志が唱える題目は、牧口先生、戸田先生が人類救済の大願成就のために唱えた題目と不二です。
 この戦う師子の題目を忘れてしまえば、師の題目と相違してしまう。それでは師弟共に唱うる「獅子吼」の音声にはなりません(「御義口伝」、748㌻)。そうであれば、大聖人の題目でもなければ、釈尊の精神とも無縁の麤法となってしまう。
 この厳粛な師弟の精神を「一生成仏抄」の結びに引かれた神力品の一節は教えていると拝されます。
 また、そう拝読してこそ、日蓮大聖人直系の創価学会における御書根本の精神に適うと言えるでしょう。
 大聖人は、本抄の結びとして「努努不審をなすべからず」「一生成仏の信心」と仰せです。
 どこまでも「信心」が肝要です。
 本抄の冒頭に戻れば、「夫れ無始の生死を留めて此の度決定して無上菩提を証せん」と。無始以来の苦悩の呪縛を断ち切り、永遠の成仏の境涯を確立するために、私たちの今世の一生があります。この一生を悔いなく戦い切ることが、三世永遠を悔いなく勝ちぬく生命となります。
  「我は知る
     ああ究極の
       幸福と
     大人生の
       晴れの勝利を」
 私は、この年頭(二〇〇六年)に全学会員の大満足の人生を願って詠みました。どうか、全世界の同志の皆さまは、「究極の幸福」と「大人生の晴れの勝利」の姿をもって、”わが一生成仏の大道”を勝ち進んでいただきたい。
 永遠にこの一瞬に凝縮する一生成仏の闘争を断じて勝ちまくり、三世にわたる広宣流布の旅路をこれからも一緒の朗らかに歩みぬいていきましょう。

1
8