Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第二十章 生死不二の大功徳 戦う人生に大いなる歓喜あり

講義「開目抄」「一生成仏抄」(池田大作全集第34巻)

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8  「開目」の大波を幾重にも
 この広大なる大境涯を、大聖人は、今、現実に鎌倉で難に遭っている門下たちに教えようとされたと拝されます。御自身の悠然たる境涯を教えることで、「心配することなど、何一つない」「私たちは永遠の勝利者になれるのだ」「門下よ、この日蓮に続け」と、生命の根底から励まされているのです。そこに、全門下の無明を晴らし、迷いの目を開く「開目」の真義があります。
 戦う精神は、共鳴して「一人立つ」心を生み、次から次へと伝播していきます一人また一人と「戦う勇者」が広がれば、日本の人々が「開目」していきます。そして今、日蓮仏法は、世界で「開目」の大波を起こしています。この「戦う心」を伝える以上の慈悲はありません。
 「しばらくの苦こそ候とも・ついには・たのしかるべし
 闘争即大歓喜の「戦う心」を今、門下に教えずして、いつ教えるのか。現実に大弾圧を受けている今こそ、仏になる「時」であると叫ばれて、大聖人は本抄を結ぼれていると拝察できます。
 私もその御心を深く拝し、広宣流布の大いなる峰を登攀しつつある全会員、全世界のメンバーに呼びかけたい。
 世界広宣流布の草創期ともいうべき今、深き縁によって、世界中に戦う地涌の勇者の陣列がそろいました。「戦う心」に目覚めたこの陣列こそが「開目抄」の真髄を表現しているとの大確信で、一人一人が三世不滅の大功徳をわが胸中に確立しながら、それぞれの使命の舞台で、自らが太陽となって輝いていっていただきたい。
 まさに「戦う」時は、「今」です。

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