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日蓮大聖人・池田大作

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第十章 提婆品の二箇の諌暁 変毒為薬・即身成仏の法で万人を救え!

講義「開目抄」「一生成仏抄」(池田大作全集第34巻)

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12  法華経は「内典の孝経」
 「開目抄」では、すべての母、すべての父の成仏の道を開いた法華経は、「内典の孝経」にほかならないことを強調され、「二箇の諌暁」の結びとされています。
 「今法華経の時こそ女人成仏の時・悲母の成仏も顕われ・達多の悪人成仏の時・慈父の成仏も顕わるれ、此の経は内典の孝経なり
 先ほど拝察した富木常忍あての「始聞仏乗義」で変毒為薬の法理を説かれているのも、富木常忍の母の三回忌のときに、母子一体の成仏を説くためであられた。同抄の結びで、大聖人はこう仰せです。
 「末代の凡夫此の法門を聞かば唯我一人のみ成仏するに非ず父母も又即身成仏せん此れ第一の孝養なり
 この一節の中で、末代の凡夫が聞く「此の法門」とあるのは、変毒為薬・即身成仏の法理にほかなりません。
 大聖人が出家された動機の一つには、御自身を育まれた父母の成仏を願われた孝養の心がありました。末法の一切衆生の成仏を願うここと、自分の父母を救うこことは深い関係があります。
 大聖人は、「自身仏にならずしては父母をだにもすくがたし・いわうや他人をや」と仰せです。
 父母への恩に報いるためにも、自身が成仏すべきであると大聖人は幾度も強調されています。また、自分の父母を救えずして、万人を救うことはできない。大聖人は門下にも、真の孝養は法華経によってのみ成り立つことを訴えられています。
 まさに、変毒為薬・即身成仏の妙法こそが、末法の全人類を救済する大法であり、あらゆる父母を救う真の孝養の大道となるのです。

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