Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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臆病にては叶うべからず  

講義「御書の世界」(下)(池田大作全集第33巻)

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6  人類のための闘争
 森中 「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」という一節もあります。当時、猛威を振るっていた疫病をはじめとする三災七難は、その根本原因である元品の無明を法華経の行者の実践で打ち破り、社会に妙法の力を現していく以外に解決しえないと言われています。
 斎藤 この御文は、社会の次元で「仏法は勝負」の戦いを担うのが法華経の行者であるということですね。
 池田 人生も、生活も、社会も、変化変化の連続です。そして、変化は、良く変わるか悪く変わるか、中途半端はない。だから、信仰も勝負、宗教も勝負、勝負を決する以外にないのです。
 イギリスの思想家カーライルが言うように、「人間はたたかうように創られている」(上田和夫訳)のです。
 名優チャップリンにも、映画の中で、人生の先輩として、生きる希望を見失った若き乙女を励ます場面がある(『ライムライト』)。
 「戦うんだ」「人生そのもののために!」「宇宙にみなぎる力は、地球を動かし、木を育てる。それは、君自身の中にある力と同じだ。その力を使う、勇気と意志を持つんだ!」
 この一人一人の胸中における善と悪の精神闘争は、これからの人類全体の課題です。人類の宿命を転換するために、今、私たちは、人類全体の無明を打ち破り、善の生命を万人に開発していく勝負を開始したのです。

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