Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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不惜身命・死身弘法こそ師弟の真髄  

講義「御書の世界」(下)(池田大作全集第33巻)

前後
21  池田 私のことはともかく、仏法とは「師弟の大道」に生き抜く中にあるということです。
 ともあれ、日蓮大聖人の身延期の闘争は、門下に師弟の大道を教え、確立させていく一代の御化導の総仕上げの時期であったともいえるでしょう。
 妙法弘通のゆえの大難は、仏法者にとって最高の誉れです。その大難を、ともに乗り越えていく真の弟子の出現を待たれていた。
 そして真実の弟子が活躍した分だけ広宣流布は大きく前進する。その広宣流布の方程式を確立しようとされたと拝したい。
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」です。
 どんな大難にも莞爾として、師とともに戦いゆく真実の弟子を育てていく。まさに、仏の最後の仏事は教育です。
 ”我が、この弟子を見よ”若き人材が陸続と出現し、きら星のごとく輝く姿を見る以上の師匠の喜びはありません。
 大聖人の御化導で言えば、いよいよ民衆次元で真の仏弟子が躍り出ることを待望されていた。その仏弟子の出現が熱原の民衆です。そして、人間主義の仏法の確立が、いよいよ熱原を舞台に繰り広げられていく。次は、権力に屈しなかった民衆の勝利を語っていこう。

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