Nichiren・Ikeda
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末法の闇を照らす「人間宗」の開幕
講義「御書の世界」(上)(池田大作全集第32巻)
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11 池田 この本尊論については、また別の機会に論じよう。
四つの類型は、日蓮仏法にあっては、一人の人間の変革を支える次のような力と現れ、積極的な意味を持つように活かされます。
① どんなに疲れ病む衆生をも、仏界の生命力で包み、絶対の安心感を与える。
② 自分のなかに自分を変革する力があることを信じ、それを実際に実感していける。
③ 現実の変革に勇気をもって邁進していける。
④ 内なる智慧の力で煩悩を制御し、悪を滅していくことができる。
四箇の格言の現代的意義は、単なる日本の宗派の破折という次元にとどまるのではなく、円満なる人間の生命の力の開花にあると言えるのではないだろうか。これが「妙法蓮華」であり、無限なる「価値創造」なのです。この大聖人の円教を立て、初めて社会に宣言したのが立宗宣言です。それは「人間宗」の開幕です。大聖人は、そこに、永遠かつ根本的な人類救済の大道を示してくださったのです。