Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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平和の砦
「わたしの随想集」「私の人生随想」「きのう きょう」(池田大作全集第19…
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一昔前、わが国では“核アレルギー”という用語が流行した。核に対して、日本人は神経質でありすぎるという意味であろう。
しかし、もしわれわれが戦争に対してセンシティブでなく、核にも図太い免疫体質をもつようであれば、まさにその瞬間こそ、破滅の危機といわねばならない。その危機の兆候は、度重なる核実験とともに、暗いかげりをもって、忍びよりつつあるのだ。
私は、数度沖縄を訪れたことがある。南国特有の紺碧の空、美しい珊瑚の海、眩ゆい陽光――沖縄の自然は、まことに鮮やかであった。
その美しい自然に囲まれた人間の世界は、対照的に、なんと重苦しかったことか。現代世界の権力組織が演出する、あらゆる作為と策略が人間社会をおおっているかのようであった。かつて沖縄のこの美しい島を地獄図と化した怪獣は、今も、不気味に――否、いっそうの気味悪さをたたえて人々のうえに君臨しているように思われた。
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