Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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四表の静謐  

「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集第22巻)

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3  日蓮大聖人の御遺文集にも「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祷らん者か」と仰せである。「一身の安堵」とは個人の幸福をいう。それは「四表の静謐」つまり安穏な国土、平和な世界なくしては不可能なのである。
 「四表の静謐」をもたらすには、どうすればよいか。座して“水戸黄門”の出現を待っても、望むべくもなかろう。要は、われわれ一人ひとりが、悪政を許さぬ賢明さを身につけていかなければならないということだ。市井の庶民が、権力にも媚びず、金の力にも妥協することのない強固な信念の人となってこそ、民主社会の基盤は不動となる。 「だれがなんと言っても、これだけはどうしようもない」──多くの庶民の哲学者を思うにつけ、恩師の言葉が胸にささって離れない。

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