Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「撰時抄」 我が振る舞いこそ信心の結晶

講義「諸法実相抄」「生死一大事血脈抄」(池田大作全集第24巻)

前後
11  結論して言うならば、広宣流布の道に進む以外に成仏はありえないということです。人を救うということは、自分自身の宿命転換に通ずるということであります。人の生命に妙法を涌現させていく戦いをしていくことが、自分自身の生命の扉を開いていくわけであります。これは、あたかも地球が自転と公転を同時にしながら、己の厳しき軌道を運行している姿にも似ております。公転は広宣流布、一生成仏は自転とも考えられます。
 「此れよりほかに又もとむる事なかれ」――この一句に注目したい。あくまでも地道な実践の積み重ねが大事であるということです。自行化他にわたる強盛な信仰の持続によって初めて、妙覚の須弥山にも、涅槃の大海にもなっていくのだとの仰せです。そして、この大聖人の御指南をどう受け止めて実践していくかということであります。一人だけの信仰などということはありえません。我が生涯を広布にかける――それ自体が偉大なる人間革命になっているのであります。
 広宣流布というものは、仏の所為であります。ゆえに、広宣流布を推進することは、如来の所遣として、如来の事を行ずることになります。この尊い使命を、一丸となって進めていくところに、必ず広宣流布は実現していくことを確信していただきたいのであります。

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