Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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青春のロンと友情 ヘルダーリン『ヒュぺーリオン』

「若き日の読書」「続・若き日の読書」(池田大作全集第23巻)

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10  小説『ヒュぺーリオン』の結末は、詩人が日ごろ愛したギリシア悲劇の世界を、そのまま十八世紀のギリシアに移していった感がある。作者自身も、荒れ狂う、怒涛さかまくドイツの革新的な雰囲気を、胸深く呼吸して生きた。やがて晩年には、その精神の薄明のうちに悲劇的な生涯を閉じたという。
 それから百年後の十九世紀後半──ヘルダーリンと同様の精神の軌跡をたどり、やはり悲劇の運命に遭遇したニーチェ──この二人の精神の薄明は、何に由来するものであろうか。その疑問に私なりの解答を得たのは、しばらくして信仰の道に入った以後のことである。

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