Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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至極の原点を偲んで  

1971.5.20 「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集…

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3  史進のこと──。
 師匠面すれや名を持てあます
 威張りちらせば陰で舌出す
 まことの力量そなはりてこそ
 きかぬ気小僧おそれ入るもの
 という『新訳 水滸伝』(佐藤春夫訳、中央公論社)中の一句を読まれて──面白いなあ。このとおりだ(笑われながら)。もう一度、読んでみなさい。これは、他の幹部にも教えよう。
 どのように立派な人間でも、短所がある。また、どのように凡々たる人間でも、長所がある。そこを活かして用いれば、人材として活躍できるのだ。
 人を使うということは、非常にむずかしく、重大なことである。人というものは、使う場所を間違えると、一軍の大敗を招く。
 外交の下手な者に外交をやらせたり、実務の下手な者を庶務にするのは、下手な使い方である。よく人を見て、その人に合った、働き場所をあたえることが必要だ。
 世には、無責任な大言壮語の指導は多いが、着実にして、的確な指導は少ない。これからも、伸一は、戸田城聖の言々句々を、折にふれて、掲載させていただくことにしたい。

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