Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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恩師の指導ノート  

1971.5.19 「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集…

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2  「先生」というのは、先に生まれたから、そういうのだ。「後生畏るべし」という言葉がある。君たちは「後生」なのだから、先生より偉くなれ。
 どのような癖のある馬でも、また名馬でも、使う人によって変えられていくし、また変わってくるものである。ゆえに師は選ばなくてはならない。
 大学を出ても、なにを習ったか忘れてしまう。残っているものは、大綱だけで精いっぱいである。社会に出たら、あらゆる生きた学問を学んでいきなさい。
 人間の本当の値打ちというものは、全部の肩書をはずしたあとの、裸の人間の、真の姿に偉さがなくてはいけない。
 よく婦人には、主人を勤めに送り出すとき、どのようにいやなことがあっても、玄関で見送るときだけは、笑顔で気持ちよく送ってあげよ──と言われていた。単純な行動のなかに、一日中の快活と悲劇の、たしかに分かれ道がある。
 また、あるとき、一人の婦人から投書が届いた。いままでたいへんお世話になっていた幹部に対する、激しい批判である。戸田は厳しい口調で言った。「自分の都合のよいときだけ幹部に付き、ちょっとでも、自分に都合が悪くなると、すぐ幹部を誹謗するなんてよくない根性だ。意見ならまだしも、だいたい、この種の投書は信心もなく、感情と策の人が多いから、紛動されずに公正に見抜くように」と。
 今夜も本部の勤行会。執筆の合間をみて、聖教新聞社で、若き男女の人びとと対話できるのが、なによりも愉しい。勇健な友に、清爽な友に、かぎりなき栄光あれと祈る。

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