日蓮大聖人御書|池田大作著書|御書検索|スピーチ検索

2 　正月の休日のある日──。法悟空は、青年部幹部とともに、ある会場へ向かった。寒い日の夕方であった。車で明治公園の脇を通り過ぎようとすると、数十名の普段着の乙女らが、姉妹のごとく、仲良く、なにかしていた。
　法悟空は、二人の青年幹部に言った。
　「ことによると、鼓笛隊の人たちかもしれない」
　「いや、違うでしょう」
　それでも、法悟空は気にかかった。
　「会場に着いてから、確かめてくれ。もし違えば、それでいい。しかし、そうであったならば、お菓子でも買って、差し上げてくれ。確かめなければ気がすまない」
　会合が終わって、うけた報告は、まさしく鼓笛隊であった。
　　はつらつと　乱世に光　鼓笛隊
　　鼓笛隊　乙女の乱舞に　幸の歴史