Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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恩師の故郷・厚田村  

1971.1.25 「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集…

前後
2  帰京してまもなく作った、拙い詩である。
  北海凍る 厚田村
  吹雪果てなく 貧しくも
  海辺に銀の 家ありき
  これぞ栄ある わが古城
  
  春夏詩情の 厚田川
  鰊の波は 日本海
  松前藩主の 拓きしか
  断崖屏風と 漁村庭
  
  少年動かず 月明かり
  伝記と歴史の 書を読みて
  紅顔可憐に 涙あり
  正義の心の 鼓動楽
  
  痛まし針の 白髪に
  不正に勝てと アツシ織る
  母の祈りに 鳳雛も
  虹を求めて 天子舞
  
  暖炉に語りし 父もまた
  網をつくろい 笑顔皺
  権威の風に 丈夫は
  征けと一言 父子の譜
  
  厚田の故郷 忘れじと
  北風つつみて 美少年
  無名の地より 世のために
  長途の旅や 馬上行
3  帰りの車中、先生は──北海道は、未来の新天地だ。多くの友をつくろう。青年は、この広野のなかを、まっしぐらに進むのだ。雪の日も、嵐の日も。舞台を大きくもつことだ。正義のため、不幸の人びとのために。青年期の奮闘は、やがて、悔いなき財宝に変わろう、と。
 今年の二月二十五、六、七日は、札幌で“雪の文化祭”。昨年は、体調悪く、一度も、指導に行けなかった。恐縮。自己の意気地なさよ。本年は、元気で出席したい。初の祭典の、大成功を祈るのみ。友の健在を願うのみ。
  雪祭り 庶民の文化の 凱歌かな

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