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日蓮大聖人・池田大作

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寒椿   

1971.1.23 「随筆 人間革命」「私の履歴書」「つれずれ随想」(池田大作全集…

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3  第七巻は、昭和二十八年をテーマにしていく。いよいよ、戸田城聖が人間群に向かう年であった。非難の声を堪え忍ぶ、第一歩の前進でもあった。庶民の味方として。
 昭和二十七年暮れ、男子部に水滸会が結成された。また、女子部でも華陽会が発足。二十八年一月二日、山本伸一は、第一部隊の部隊長に就任。大阪地方、仙台方面に本格的指導。青年部にも地方部隊が誕生する。四月十九日には、第一回の男子部総会。四月二十八日には、五重塔の修復記念大法要が総本山で。五月三日、第八回の春季本部総会に五千五百名が集まる。つづいて、「婦人訓」が発表され、統監部が設置されたりした。六月には、第二回の教学部の任用試験があり、七月には、女子部も、神田・教育会館で第一回総会。つづいて夏季講習会、地方折伏を全面的に実施。登山会の月二回制。学会本部が信濃町に移転。秋季総会。年間折伏は五万を超え、七万世帯となっていく。
 庭に、遊びに来ているのであろう──チュンチュン、雀が何かを語っている。前方の工事場の作業が始まった。時計の針は、八時をさしている。執筆は苦しいが、人生にとって、最も張り合いのある仕事であることに変わりはない。多くの人びとと語ることができるからである。私は、そう思いながら、第七巻の原稿の、一枚目にペンを走らせていこう。
 外を見ると、太陽の光が眩しい。

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