Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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後記  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

前後
3  最後に『心に残る人びと』であるが、本書には前述した雑誌「潮」に掲載されたもののほか、新たに書き下ろされたものを含んでいる。
 すなわち「潮」の掲載期間は昭和五十四年三月号から同五十六年五月号までであったが、その後、著者が旧ソ連、東欧、西欧を訪れた際に会見したチlホノフ・旧ソ連首相、フランスのポエール上院議長等のものも加えることとなり、いっそう充実の度を加えての発刊となった。なお「潮」掲載のものにも、その後、若干の加筆がみられるのでお断わりしておきたい。
 『心に残る人びと』は、随筆としては『忘れ得ぬ出会い』と趣を同じくする印象記の感があるものの、こちらは同じ出会いの相手が、すべて一国を代表する知性三十名となっている。思想や信条もほとんど異なるこれらの人々と、著者は人間としての生き方を介して人種、国境を超えた心の触れ合いを和気あいあいのうちにかもしだしている。著者とこれらの人々との間に交わされる対話は、みごとな友情の虹を描きながら、さらに国際的な金の懸け橋にまで及んでいくに相違ない。胸襟を打ち聞いた対話は、温もりのこもった人間味を生み、人々の帰るべき心のふるさとを作りだす源泉となるであろう。
 以上三冊の随筆集はともどもに味わい、深く、人生の水源たり得るものばかりである。
    平成四年七月十七日

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