Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ブルガリアを導く″獅子″ ジフコフ議長…  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

前後
5  私は、ジフコフ議長にお会いした翌日、文化大臣としてのジフコワ女史に招待されて、建国千三百年を祝う「文化の日」の前夜祭に、ともに席を並べて出席したことを懐かしく思い出す。郊外の小高い丘の上に、多くの外国の賓客も招かれ、色とりどりの民族衣装を着た少年少女数千名が歌い、舞った。丘をブルガリアの未来の輝く瞳と、澄んだ声とが埋め尽くしていた。その平和そのものの光景を、私は、ジフコワ女史と並んで、魅せられるように見入ったのであった。
 そのとき、「平和の鐘」が一斉に高く、低く鳴り渡った。これらの鐘は、全世界の各国から贈られた鐘なのであった。人類の平和への悲願を生きもののように訴え、祈るがごとき響き。それは、生涯にわたって、私の耳朶を離れないであろう。
 その音色が、耳元を離れないかぎり、明るく穏やかな人柄と、内に秘めた闘志とを分かち合っていたブルガリアの一組の父娘を思い浮かべていくであろう。
 獅子と、平和の鐘と……。
 思いは尽きない。

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