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日蓮大聖人・池田大作

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シルクロードのロマンに生きる 常書鴻・…  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

前後
3  私たちのシルクロード談議は、昼食の席に移ってからもなおつづいた。延べ二時間半にも及ぶ長談議となったのである。
 「常先生の名は、いよいよと″敦煌″であられますように」
 私がそう言うと、ちょっとびっくりしたような顔をされた。敦は″大きい″煌は″輝く″の意味、とは、常書鴻さん自身から教えていただいたばかりのことである。「いよいよと″大きく″、″輝く″ということです」と言うと、常書鴻さんは「ありがとう」と言って、破顔大笑された。
 「次は、敦煌でお会いしたいものです」
 そう言ってお別れしながら、ふとまだ見ぬシルクロードの古跡が、雲遠く、砂丘はるかに思い描かれるのであった。

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