Nichiren・Ikeda
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沈黙の世界にはばたく詩想 クリシュナ・…
「私の人物観」(池田大作全集第21巻)
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5 インドは不思議な国である。そこを訪れる者は、路頭にあふれる貧しさや喧騒に胸がつまりそうになりながらも、なお心の奥深くに言い解きがたく忍び寄るものを感じとる。その大地それ自体に、悠遠な伝統思想と豊かな詩情がたたえられているといってよい。
スリニバス博士は、お会いしたときは六十七歳であった。いつまでもお元気で永劫の道を歩みゆく偉大なる詩人として、街かどに、大自然のなかに、そして遠い祖先の精神のなかに、インドの″心″を求め、うたいつづけていただきたい。汲めどもつきぬ詩の泉は、そこにあるだろうと思うからである。