Nichiren・Ikeda
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″総体革命″を語る″インドの良心″ J…
「私の人物観」(池田大作全集第21巻)
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7 政治権力への野心を離れた氏。私邸も公共施設として開放し質素に暮らしゆく老翁。会談中、どこからまぎれてきたのか廊下の壁をリスが走るのを見て、いかにも民衆に開放されたナラヤン邸らしく、ほほえましく思った。
ナラヤン氏が不帰の客となったのは、その年(一九七九年)の十月八日であった。私が氏の自宅を訪問してから半年余り後のことである。氏の逝去を知ったとき、多くのインドの民はその別れに涙し、インド議会は、その第一報に総立ちになったとも聞いている。まさに″インドの良心″の劇的な死であったといってよい。私も、切々の哀悼の意を込めて、弔電を打った。