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日蓮大聖人・池田大作

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大学を″文化の家″に ゲバラ・サンマル…  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

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2  あれから七年――東京にも桜の花が薫りはじめた本年(一九八一年)四月、博士夫妻が来日した。
 じつは、七年前にお会いしたとき「日本の四月は美しい。ぜひそのころ、日本へ」と、ご招待したのである。約束を果たせて、私は嬉しかった。ガストン・ポンス・ムッソ現総長と、ペルー第一の歴史学者の息女であり、同じく歴史学者であるマリア・ポンス・ムッソ女史も一緒であった。
 緑の武蔵野に立つ創価学園で、懐かしきゲバラ博士一行と、私は再会した。もはや白髪になられ、七十歳を越えられた博士であるが、たいそうお元気で、話は尽きることがなかった。
 とりわけ、創価学園の入学式で博士が行った記念講演は、平和、文化、教育の前進を希う心情にあふれ、万雷の拍手につつまれた。そのさい、博士一行から私に、南米最古の大学であるサンマルコス大学名誉教授の称号が授与されるという光栄に浴した。日本人で初めてのことであったようである。

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