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日蓮大聖人・池田大作

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九億の民の「機関車」 鄧小平副首相  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

前後
5  周首相が逝去して三か月――天安門事件が起き、鄧小平副首相は、そのすべての職を解任された。しかし、また一年三か月後に復活。今や、縦横に指揮をとり、中国の「四つの現代化」という目標を掲げ、全魂を傾けられている。
 再び復帰してのち、鄧小平副首相は「私には二つの道がある。出世する道と仕事をする道で、官職に就いて出世すれば楽だろうし、仕事をするなら老骨にムチ打って頑張らねばなるまい。党は決して私を仕事をしないような官職には就かせないだろう。私自身、そのような人間ではないのだ。毛主席は、私について七分の成績を認めながらも、三分の欠点があると批判した。しかし、私は、私の欠点は三分以上だと毛主席に答えていた。しかし私自身にも、いろいろ長所はある」と語ったと伝えられている。
 この不死鳥のような九億の民の「機関車」は、「鞠躬尽瘁、死而后己」(国のために力を尽し、死してのちやむ)という、限りなく尊敬する周恩来同志の精神を受け継いで、生涯、長征の旅をつ事つけていかれるのであろう。

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