Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

美術史家 ルネ・ユイグ氏  

「私の人物観」(池田大作全集第21巻)

前後
5  ″エスプリのための闘い″と約束したユイグ氏との往復書簡は、それから現在に至るまで、営々としてつづいている。コレージュ・ド・フランスの教授職は退官されたようだが、アカデミー・フランセーズ会員として、幅広く執筆や古美術の保存などの活動に従事し、その合い間を縫って回答を寄せてくれる。その文言にふれると、親しげに右手をあげて氏が歩み寄ってくるような思いがする。
 ″目に見えるもの″からエスプリの深層へ――すなわち、具象より抽象へ、と私たちは、対話を描き広げているわけである。ユイグ氏は鋭敏多彩な回答のパレットを広げてみせてくれる。人間精神の危機を回避するための意匠を、カンバスにどう描き出せるか――。文字どおり、ユイグ氏と手をたずさえての、ひと戦さである。

1
5