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日蓮大聖人・池田大作

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悔いのない人生を  

「私はこう思う」「私の人生観」「私の提言」(池田大作全集第18巻)

前後
6  二度と戦争を起こしてはなりません。それは、私たちのような、本当の戦争の姿を知っているものの責任であるとともに、これからの世代の人々に残す、切実な願いでもあります。
 今の日本は、まだ、戦争の時に、あまり恐ろしい体験をしないですんだ人たちが、権力をもっています。政界も、財界も、指導権を握っているのは、明治生まれの人々です。だから、戦争など、なんでもないと思っている人もいるかもしれません。
 一方、若い人々も、もう二十五歳以下の人は、戦後になってから生まれたわけで、これは、はっきりと、戦争の恐ろしさを知らない世代ということになります。
 もしも、戦後生まれの青少年が、戦争をなんでもないという人々に、おだてられて、ふたたび日本が戦争にまきこまれるようなことがあったらたいへんです。しかも、実際に戦争をさせられるのは、青少年のみなさん方なのです。
 そのような、恐ろしい事態におちいらないために、戦争は、絶対にいやだ、という意識をもち、その意思を叫びきっていくことです。
 また、さらに一歩進めて、世界中に心の通いあう友だちをつくり、やがて、皆さんが、日本の、世界の、指導権を握った時代には、世界が一つの国のようになり、核兵器も、生物化学兵器もない、平和世界を、築いてほしいと思います。それには、英語や、フランス語、ドイツ語などの外国語を習得することも必要でしょう。また世界の文学や、風習について知ることも大切でしょう。
 ともあれ、皆さんは、日本という狭い枠の中に閉じこもるのでなく、国際人、世界人、地球人として育っていってください。
 本当の世界平和は、政治家同士が、結ぶ条約、経済人同士の提携によって、もたらされるのではなく、生命と生命との間に結ばれた、信頼の絆によってこそ、実現されるものです。

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