Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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宇宙の大きさ  

「私はこう思う」「私の人生観」「私の提言」(池田大作全集第18巻)

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3  とまれ、どのような宇宙を想定したとしても、科学が対象とする宇宙は、宇平線をもち、百五十億年前に起源をもつ限られた宇宙であることは確かのようだ。それ以上を探究するのは科学の分野ではなく、むしろ哲学の分野なのかもしれない。
 私は、宇宙というものは、本来、哲学の世界であると考えている。その哲学の基盤のうえに、実証科学の認識が進んでいくものと、今でも思っている――。
 人間というものは、元来、物事を認識し、分析し、これを総合するだけではなく、物事を深く思考し、想像し、直観によってとらえていく存在でもありうると考えている。
 つまり、宇宙を開いていく眼は、人間の内にあるものを開いていく姿勢でもあろう。しょせん、宇宙時代の始まりとは、科学と哲学とを統一的にもった、人間英知の時代の始まりであるとも思えてならない。

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