Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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古典と現代生活  

「私はこう思う」「私の人生観」「私の提言」(池田大作全集第18巻)

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3  仏教の法理は、日本民族の精神生活を支えてきた重要な柱であった。今日、現実的には、仏教はことごとく形骸化し、内容については忘れられてしまったが、そこに秘められた哲理は、現代的な思考の光を当ててみるなら、かならずその偉大さに驚嘆せざるをえないほどのものがある。ダイヤモンドといえども、光のまったくない闇の中では、輝きようがなかろう。少しでもよい、知性の光を当ててみることである。
 しかも、現代文明の行き詰まりといっても、せんじつめればヨーロッパの精神文明の行き詰まりに帰着する。東洋の仏教哲理が伝える精神文明については、いまだだれも、この現実の解決のためには試みてはいない。それを探り出し試みる舞台は、他のいずれの国よりも、まず日本でなくてはなるまい。
 日本が人類社会に貢献できる、最大にして最も崇高なる道が、ここにあると私は確信したい。

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