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日蓮大聖人・池田大作

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核融合研究と国際協力  

「第三の虹の橋」アナトーリ・A・ログノフ(池田大作全集第7巻)

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10  現在の情勢にあって軍拡競争の停止以上に差し迫った課題はありません。IAEAの枠内でもこの方面で多くのことをしております。
 IAEAの任務の一つに分裂性物質、設備や技術手段など、同機関が保有する資料を軍事目的の推進に用いることを許さないという保障があります。この保障を果たすことこそ、核エネルギー論が活発化している今日、第一義的な課題にならなければなりません。IAEAの枠内でも個々の国の間の二国間協定や国家集団間の協定が存在しています。なかんずく、ソ連原子力国家委員会とフランス原子力委員会との間に核物理学分野で共同研究を実施するという協定が結ばれ、核融合やプラズマ物理学を含むさまざまな協力が進められています。同じような協定がアメリカ、日本その他の国との間でも結ばれました。経済相互援助会議(コメコン)の枠内でもソ連と社会主義諸国との間で原子力の平和利用に関する共同研究が進められています。
 高温プラズマ物理学の当面の課題や技術・工学上の問題を審議する各種国際会議、シンポジウムを開催することは、核融合分野での国際協力を実り多いものにするのに寄与するでしょう。

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