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日蓮大聖人・池田大作

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核物理学の医学への貢献  

「第三の虹の橋」アナトーリ・A・ログノフ(池田大作全集第7巻)

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5  あなたは、生体観察が単純視、機械視されうることについての危惧を述べられていますが、そうしたあなたのお考えについても同調します。現在では多くの学者が生物学に関心をもつようになりました。専門的な生物学の教育を受けていない人までがです。そのような学者の間でも自分の研究分野では優れた専門家が数多くいますが、すでに自分の知識領域で開発され、テストされたものを生物学的な研究分野にそのまま移し替えてみたいという誘惑がかなり大きいのです。しかし、学者はだれでも、生体実験においては鋭敏さと慎重さこそいちばん大切な戒めだということを銘記しなければなりません。
 さらに、国際協力について申し上げれば、科学の諸分野における成果は全人類的な意義をもっており、それは国際的なものです。学者間の国際協力は技術進歩を速めます。粒子加速器といったユニークな装置を開発、導入する面でのこうした協力はとりわけ重要といえましょう。ここでも私は、そうした協力を広げなければならないというあなたのご意見に完全に同意します。世界中の学者の協力は、国民全体の相互理解と信頼を生むことでしょう。

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