Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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“小我”から“大我”へ  

「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)

前後
14  それに加えて、この思考の過程は、仏教のそれとまったく離れているものではありません。つまり、あなたが示されたように“個人の核である小我”と“宇宙生命と合致する大我”との関係です。この上昇にいっそう密接に参画するためには、その流れの中に人類を運んでいるこの“大我”の飛躍、その前進的な跳躍を私たちの内に再び結合し知覚することが大事です。そして、この意味で、他方では、小我は大我の一部分であり、その全体の中に消えるものでありながら、あなたの表現を借りると、「小我は大我を秘めている」のです。
 こうしてみると、私たちの考えは、その説明の仕方は別々の理念によっていますが、基本的には、互いにそんなに隔っていないことがわかります。そこに、私たちが触れ合わなければならない本質的なものがあります。もともと、これほど違った道をたどり、こんなにも異なった精神構造をうけながら、こうして類似した信念に一致したということこそ、どこまでもとらえがたく、どこまでも隠されていようと、一つの真理を、私たちがともに予感しているということのしるしではないでしょうか?

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