Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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芸術――第三の実在  

「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)

前後
12  私たちが“質的なもの”を思い起こした瞬間から、もはや空間の中に位置づけるのでは十分ではありませんし、時間の中に位置づけるのでも、もはや十分ではありません。価値の漸増、つまり質の増大という梯子を加えなければならないのです。これは巨大な革新です。
 そのとき初めて、最も肉体的、感覚的、官能的なその基盤から、感情と思考を超えて、思想にいたり、精神的経験にいたる、人間を導いているこの前進的上昇が理解されるのです。
 質は人間を、価値の梯子の上にのせる一つの上昇する動きであり、それはその漸増によって、聖なるものである無限へ向かって伸びています。人類が神としてあらわしたものは、この絶対的なものなのです。

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