Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第二章 生命の内面的変革  

「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)

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7  しかしながら、しばしば、ある種の東洋人がしたがるように、この西洋の傾向を杓子定規に考えて、それがどんなに普遍化しているにせよ、その性格に絶対的な価値を与えるべきではありません。それでは、こうしてうけている危険に対して、つねに、休みなく意識をもってきた西洋人がいたことを忘れていることになります。内面的生命を守るために戦った、高潔な集団あるいは個人の運動があったのです。
 もしそれがなかったならば、西洋は芸術家も、詩人も、神秘家も生み出さなかったでしょうし、宗教的生活をもつことさえなかったでしょう。これらの活動はすべて、内面的生命と主観的認識に属するものだからです。
 東洋人は、そのような西洋人とは、同じ平面で交流することができます。そうした西洋人はたくさんいます。東洋人とぶつかりあうのは、最もそれとは対照的な行動、つまり客観的、軍事的、管理的、商業的な意味での行動にとらわれた西洋なのです。

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