Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)
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ここに見られるのは、私たちと環境とのあいだの外的調和に対する罪と同時に、人間の才能の均衡の中にある内的調和に対する罪という現代の主要な性格です。私たちは、物理的法則から引き出された原理や教条的定義、さらには処方箋によってすべてを規制しようとします。しかし、それらは、生きている物を特徴づけている多様で補整的な豊かさには適用できないものです。
調和は、私たちの内なる裁きとして、自らを感知し、自らをあらわします。個人は調和によって自らを実現していると感ずるのであり、調和こそ、個の開花の鍵であるだけでなく、たぶん、その命綱です。各人の内に、各人によって感じ取られるこの判断が排除されたときには、あとに残るのは人間の可能性を窒息させる規則だけであり、人間は機械化され、したがって、歪められてしまいます。
事実、調和が広くはすべて生きている者の原理を決めているのであり、これなくしては、人間は自分の個性を決定づけている多様性の能力を失うのではないでしょうか。私たちは、この点にまた帰っていかなければならないでしょう。しかし、その前に、私たちは、国家や政治を無視してこの社会的問題について語ることはできません。これらも、その点に緊密に結びついているからです。
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