Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)
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ですから、人類の地球全体にわたる連帯性を考え、共同戦線をつくりあげるということは、それほどむずかしいことでしょうか? ただ論戦をつづけるだけで、日に日に不可欠となっているこの自覚を麻痺させることに、なんの意味があるでしょうか?
人類はその歴史において、必要な英知を、あまり発現させないできました。しかも現在は、科学的進歩と技術的力、それから得る物質的利益に酔って、かつてのいかなる時代よりも、そうした英知の発現について後退しているようにみえます。しかも、事態は早急にはよくなるはずもありませんから、私たちが冷厳な危機に向かっているということは考えられることです。
人間が諸条件を改めるのを拒んでも、たぶん、この危機の残虐さが転換を余儀なくさせるでしょう。そうなって初めて、人間は、無分別の恐ろしい悪循環とみえる現在の事態から脱出することでしょう。
そして、あなたが指摘されたとおり、原子力エネルギーが不可欠の代替エネルギーにやがてなると仮定しても、この解決は汚染という新しい危険を、これまで以上に激しいものにするでしょう。この点はいまやより身近なものとして、その全体観から研究する必要があります。
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