Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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序文  ルネ・ユイグ  

「闇は暁を求めて」ルネ・ユイグ(池田大作全集第5巻)

前後
9  危機によって生じた問題に対峙するとき、ある一定の理論の独断的態度は禁止されなければならない。そうした合理主義は、危機そのものをさえ帯びているであろう。この危機こそわれわれがよく見きわめて批判しなければならないものである。対話の利点は、二つの異なった、しかも同じ方向をめざす考えが出合うことにある。異なった考えというのは、互いにまったく遠く離れた二つの伝統の結果を反映しているからで、その距離は、何世紀も以前から西洋と東洋をへだてている距離に相当するが、根本的に異なったそれぞれの道を経ながら、なおかつ同じ結末に向かっているところから、共通の目的を有しているといえるのである。しかも、この結末は、それが由来する二元性を担っていることによって、重要性を有するのである。

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