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日蓮大聖人・池田大作

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如来寿量品(第十六章) 永遠の生命とは…  

講義「法華経の智慧」(池田大作全集第29-31巻)

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14  才能ある畜生──現代人への警鐘
 斉藤 ここで、「寿量品」編は終了になります。まだまだ教えていただきたいことが多いのですが、次の「分別功徳品」(第十七章)以降に語っていただきたいと思います。
 池田 わかりました。寿量品のしめくくりに、「開目抄」の一節を拝したい。
 それは「寿量品の仏をしらざる者は父統の邦に迷える才能ある畜生とかけるなり」の一節です。
 (「寿量品の仏を知らない者は、自分の父が治める国であることを知らないで迷っているのであり(親の恩を知らないゆえに人間ではなく)才能はあっても畜生である」と(妙楽大師は)書いている)
 さまざまに拝することができるが、自分自身の生命の根源に迷っている現代人への警鐘とも言えるでしょう。この「才能ある畜生」を、「生命の法に目覚めた真の人間」に変えていくのが、寿量品なのです。寿量品の″心″を、すなわち日蓮仏法の大生命哲学を人々が学び、行ずるとき、真の「人間の世紀」の太陽が昇る。
 経済も政治も、教育も科学も、工業も農業も、家庭も人生も、はつらつたる「生命の法則」に則った社会──それをつくっていくのが、壮大なる「広宣流布」なのです。

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