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日蓮大聖人・池田大作

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安楽行品(第十四章) 人類を絶対の「安…  

講義「法華経の智慧」(池田大作全集第29-31巻)

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10  斉藤 そうなれば本当に揺るぎない「安楽」ですね。
 遠藤 「難即安楽」という大聖人の教えは、そうした永遠にわたる大境涯を築くための王道なのですね。
 池田 「大難」と戦って、生命を鍛えに鍛えて、屹然たる自分をつくり上げることだ。そこにこそ真実の「安楽」がある。ダンテの境涯革命の書『神曲』にこうある。
 「この山は、裾の登り始めこそ難儀なれど、
 登るにつれて、苦労が減るようになっている。
 されば、身も心もうらうらと楽しく、
 登るのが、船で流れを下るほど気楽に思われてくる」(煉獄篇第四歌、寿岳文章訳、集英社)と。
 「いざ登りゆけ、汝は雄々し」──こう呼びかけているのです。
 山を登れば、自分の境涯も上がる。谷に下れば、楽かもしれないが、最後は苦悩の人生です。
 絢爛たる創価の世紀の幕は上がり始めました。全同志が一人ももれなく、「広宣流布の山」という無上道を登攀しぬいてもらいたい。
 そして、汝自身の揺るぎなき「安楽」の境涯の王座を、晴れ晴れと勝ちとってもらいたい。それが私の祈りなのです。

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