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日蓮大聖人・池田大作

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譬喩品(第三章) 譬喩──「慈悲」と「…  

講義「法華経の智慧」(池田大作全集第29-31巻)

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12  池田 生活の上に現れる信心の実証は、妙法の功カを説明する「譬喩」です。現実生活の実証は、妙法の真理を雄弁に物語っているのです。
 四条金吾、池上兄弟など、大聖人の門下が苦難を乗り越えた実証の姿は、同じ問題に直面した私たちにとって大きな激励となっています。
 大聖人は、心をあわせて迫害と戦った池上兄弟に対して「未来までの・ものがたり物語なに事か・これにすぎ候べき」と称賛されている。そのお言葉通り、今、兄弟の物語は世界で語りつがれている。
 この原理は、私たちにとっても同じです。私たち一人一人の勝利の体験が、多くの人に勇気と希望を与える。すなわち、その体験は、妙法の力を表す譬喩となっているのです。人々が、その「一人の勝利のドラマ」を、さらに多くの人に語っていくこともできます。
 牧口先生は、体験発表を中心とする座談会運動を創られた。難解な「理論」を表にして説くのではなく、分かりやすい「体験」を表として、妙法を人々に教えられた。
 個別の体験は普遍の妙法の「譬喩」です。体験中心の座談会は現代の「譬喩品」であり、現代の「七譬」であり、「無量の譬喩」です。慈悲と智慧の結晶である「譬喩」法華経と同じ心に立って、創価学会は″布教革命″を巻き起こしたのです。
 法華経の譬喩の心は、創価学会の六十五年の歴史の中に生きています。私たちは、末法万年にわたって語りつがれるであろう「法華経の広宣流布」の物語を日々、馥郁と綴っているのです。

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